科学的な根拠に基づく滅菌・除菌


滅菌と除菌と洗浄
滅菌はしているけれど、見た目が汚れていては気持ち悪いですし、(たとえ滅菌されててもぞうきんで顔はふけません)、 見た目はきれいだけれど、雑菌だらけでは論外です(おしゃれな靴でも人のものははきたくないです)。
つまり滅菌には、見た目の清潔さも必要なのです。
正直、私が理想とする滅菌は、コスト的にとても厳しいものがあります。現実には当医院では以下の方法で行っております。
まず器具は器具洗浄液に漬け、超音波洗浄器で、血液、組織などの蛋白、油、細菌を、洗浄滅菌します。
化学反応なので温度が高く、濃度が高く、時間が長いほど効果的です。
(手洗いのみで滅菌した場合は、滅菌はしていますが、錆がついていたり、隙間に血液成分が残って汚れているなどと言うことはありがちです。)
その後しっかり水洗い(洗浄)すれば通常レベルでは大丈夫です。
しかしB型肝炎ウイルスのことを考えた場合、ダメ押ししておきましょう。
グルタールアルデヒドでさらに超音波洗浄です(患者さんの肝炎申告にかかわらず行います)。
これが一番効果的です。その上で水洗い、さらに袋に入れて、高圧蒸気滅菌を行います。